新鮮な肉や魚もネットで、新型コロナで浸透-アマゾンや専業会社攻勢
競争が激化する生鮮食品の通販について、Bloomberg が伝えています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-29/QCRTTEDWLU6A01
成長が著しい通販の中でも、生鮮食品カテゴリーはその制約からまだまだEC化が遅れている分野ですが、コロナ禍により注目が集まっています。
生鮮食品カテゴリーの通販での主要なプレイヤーはオイシックスやらでぃっしゅぼーやといった、「産直」「自然・健康」「定期お届け」ブランドが主流でした。ちょっとお高いですがいいものをお届けする、と言うコンセプトで長い間指示を受けてきましたが、その利用者は一部の主に「富裕層」に限られてきたようです。
それが近年、配送システムの進化、冷凍・冷蔵保存技術の進化で生鮮食品通販は見直され、いろいろなブランド、メーカー、流通業が参入してきています。特に、ネットスーパーの普及は、「生鮮も通販で買う」という新しい消費行動を根付かせたように思えます。私も、生鮮食品もネットスーパーでまとめ買い、というご夫婦を知っています。
そのため生鮮食品通販は今までの「商品の良さ」から、「配送の速さ」「手軽さ」「便利さ」に競争のポイントが移ってきました。コロナ禍がそれに拍車を変えているようです。
スーパーのライフがアマゾンと組んで、生鮮食品の当日配送を行うなど、ブランド間の協業も現れてきています。
イトーヨーカ堂もサービスの質を高める努力をしています。
イトーヨーカ堂、「イトーヨーカドーネットスーパー」を大幅刷新 配達便の指定を7日先まで延長するなど利便性強化
https://news.mynavi.jp/article/20200729-1182358/
利用者にとってはいろいろなサービスや商品を選ぶ選択肢が増えることは大変良いことです。生鮮食品通販を利用する消費者はますます増えることでしょう。
同時に、先行していた老舗通販ブランド、産直を売りにした地域ブランドがどう巻き返すのか、このカテゴリーの話題は当分尽きないように思えます。