アスクルが始める「エシカルeコマース」とは?
アスクルが運営する消費者向けECサービス「LOHACO(ロハコ)」は7月15日、アウトレット品を販売するコーナー「LOHACO OUTLET」で、商品の廃棄ロス削減を目的とした環境配慮製品を扱う「Go Ethical」を本格的に開始しました。
https://lohaco.jp/outlet/go-ethical_beauty/?sc_i=p_o_t_oh_outlet_go-ethical_beauty_bnr
現在、Loreal、ロート製薬、ORBIS の3社の製品がアップされています。
これは7月10日に行われた決算説明会で発表された、「アスクルはエシカルeコマースへ」のコンセプトを具体化した商品の選定の第一弾という位置づけになっています。エシカルだからOutletで、なのか、Outletでまず様子を見るのか、わかりませんが、今後「エシカル」というコンセプトがどこまで消費者に浸透してゆくのか、一つのメジャーとなる活動だと思います。
レジ袋の有料化も始まり、私たちの身の回りでも「環境保全」「気候変動への対応」「資源の循環」が目に見えるようになってきましたが、商品のレベルではなかなか進んでいないのが現実です。
その背景には、品質のうるさい日本人の特性があると思います。環境保全のために、グレードダウンした商品をあえて購入しよう、というトレードオフはなかなか日本では成立しない。品質優先主義というメーカー、消費者双方の信念がエシカル・マーケティングの大きな壁です。
そのため、日本のエシカルマーケティングはどうしても商品と離れたところ、パッケージとか物流とかで進められ商品レベルでは進んでいません。そのため、消費者にはわかりにくいままでした。
環境に良いものを購入する、というのが消費の前提になる時代が来るのでしょうか?メーカーの品質を下げない努力が今以上に求められているように思います。